ぶらり訪問記 No.012

訪問先:
中村学園大学・短期大学部合同和太鼓部
「輝来響楽座(きらきらざ)」

中村学園大学・短期大学部合同和太鼓部 「輝来響楽座(きらきらざ)」

福岡市城南区別府に位置しその広大なキャンパスの中の音楽館にて週に3回練習を行っている合同和太鼓部「輝来響楽座(きらきらざ)」は2003年に結成、今年で21年目を迎え和太鼓部の中では歴史のあるチームである。

現在部員は20名、部長:福本莉音、副部長:宮薗華和を筆頭に学園祭や文化祭、地元福岡でのイベントなどに積極的に参加、地元の地域社会に大いに貢献している笑顔が絶えない煌びやかな大学の和太鼓チームである。

木谷の独り言

キャンパス内にある音楽館の中にはグランドピアノやマリンバなどたくさんの楽器が揃い、エレベーターまで完備している充実した設備。私が今まで持っていた学校のイメージがもろくも崩れ去ってしまった、なんとも、うらやましい環境である。

練習日は週に3回、1回が3時間とのこと。

通常の練習内容は4時半より基礎打ちを始め先輩たちからの受け継がれてきた動作、振り付けを交えた基本のリズムパターンの練習やパート練習及び曲の練習などを19時半まで行っている。

ただ、大学が都心にあり、また学内にいろいろな学部があるので音の問題があり実際に和太鼓を叩けるのが18時45分から練習終了の19時30分までのたったの45分間である。そのため4時半からの練習は音が出せないため古タイヤを叩いたり、口唱歌で練習したり振付などの練習を行っている。

私は今までに和太鼓チーム以外でもいろいろな楽団やバンドを見てきたがその時に皆に話すことは「下手なバンドほどよく合わせたがる」ということを伝えている。だからこそ実際の太鼓が叩けない2時間の使い方にこのチームの上達のカギがあるような気がする。

今日の練習は1週間後に佐賀で野外イベントがある為、その時に演奏する曲3曲の通し練習があった。音を出せる練習時間が45分しかないので1曲の練習時間がたったの15分、分刻みのスケジュールである。

このチームには決まった指導者がいない。そのため曲ごとにリーダーを決めて練習を進めている。そして問題が発覚するとすぐにその場でそのテーマをみんなで解決をしていく。特定の人の音楽感の押し付けではなくこの方法だとみんなが納得するであろうし、みんなが気持ちを一つにできる。これこそ統率されたチームワークの源であろう。

私が行ってきて知ってる指導法は音楽の専門知識があるものが指導者として曲の解釈や演奏法、音楽感などをスパルタ的に、自分のコピーを作るがごとくのような押し付け教育であった。音楽やスポーツの世界でもまだまだこのような指導が行われているが今後指導者も変わっていかなければならないとつくづく感じさせられた。

このチームの名前の由来は「輝く笑顔に人が集まって来て太鼓の響きを楽しむ一座」を目標に成長したいとのことで命名、そしてこの和太鼓部の最も大事にしていることは「間違ってもいいから思いっきり!」

これこそ音楽の神髄であり音楽の素晴らしさではなかろうか・・・

~今日このチームに会えてよかった~

ぶらり訪問記で紹介したチームについてのお問い合わせは
西日本楽器 和太鼓事業部の担当小林(090-3603-5647)まで

ぶらり訪問記」のTOPへ戻