ぶらり訪問記 No.018

訪問先:南校区 桃太郎太鼓

2006年に結成され今年で18年目を迎える和太鼓チーム。

日本の伝統文化である太鼓道を通して青少年がお互いに協力し励み合い、集団としての規律を守り健全な身体と精神の育成をはかるとともに他校区及び異年齢との交流を行うことを目的として設立された久留米市の創作和太鼓チームである。

創設以来18年間にわたりたくさんの若者が巣立っていき現在団員数は18名で活動中。

久留米は和太鼓チームが結構存在している地区でもある。その中の和太鼓チーム桃太郎太鼓の練習会場は久留米特別支援学校の体育館を借りて、毎週金曜日19時より20時まで行われている。

会長:古賀俊彦氏、副会長:尾熊氏そして高口和美女史を中心に、更にこの桃太郎太鼓のOGでもあり高口和美さんの娘でもある高口里南さん、同じくOGの重冨さん、磯野さんとの指導体制で行われている。

このチームには特に音楽専門の決まった指導者はいないがこのチームで育った先輩たちが中心になってチームを引っ張って行っている、なんとも頼もしい限りである。

指導者の中心的立場である高口里南さんは看護師としての職務を持ちながらその合間にこのチームの曲の解釈、演出、構成、振付などを行わなければならない。夜勤などもある職業で大変な仕事であるが若さと情熱で何とかこなしているとのこと、本当に頭が下がる思いである。

~木谷の独り言~

先ずは練習開始の挨拶から始まり、「礼に始まり礼に終わる」がごとく、和太鼓道を通して青少年の人間育成に重きを置いた姿勢が深く感じられた。

現在このチームには小学2年生から高校生、そして社会人までが在籍し非常に年齢差の広いチームである。これだけ年齢差が広ければ一つの曲を一緒に習得し表現していくことはとてつもなく大変で難しいことである。しかし練習を聴かせてもらっていると小学生のメンバーも必死でどうにかこうにかついて行っているではないか。驚いた。すごい。なんとも頼もしい限りである。合間合間にお兄ちゃん、お姉ちゃんたちがいろいろと指摘したり、教えたりしている。このチームの結成の目的である” 青少年がお互いに協力し励み合い、集団としての規律を守り健全な身体と精神の育成をはかるとともに他校区及び異年齢との交流を行う“まさにそのままの光景である。

練習内容においても基本の重要さを理解し基礎打ちの練習なども取り入れているが課題もあり改善の余地があることを感じた。

現状を急激に大きく変えるのではなく、今まで18年間積み重ねてきた知識や経験を活かし、良き慣習や守らなければならないルールや考え方は存続させながら新しい時代に合う方法も取り入れて合理化を図れるとなお良いのではないかという気がする。

しかしこのチームは素晴らしい環境に恵まれ、そして若さと情熱がみなぎっている。

更にこのチームはとてつもない大きな伸び代を持っている。

だからこそ、テクニック面や演出も大事ではあるが、もう一度ここで原点に返って、ばちの種類や役割、握り方、練習時間の内容配分など、みんなで基本的な事も再確認しながら初心に戻って考えてみるのも一つかもしれないと特に感じた。

年齢層やレベル差などが常に課題になるが先輩が後輩に伝えながら一緒になって共に築いてきた伝統できっと乗り越えて行ってくれるに違いない。そう思いつつ、このチームの今後ますますの発展と活躍を心より期待したい。


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