ぶらり訪問記 No.019
訪問先:博多高等学校 和太鼓部
今回は博多高等学校 和太鼓部を訪問した。
この和太鼓部は2010年に結成され今年で14年目を迎えるまだ若き成長期にある創作和太鼓チームである。
東区の副都心に位置し広大なキャンバス内にある4階建ての建物、千早アリーナが練習会場であり、その充実した環境と設備には驚かされた。
大ホールや音楽室などが完備された部屋で毎週月火木金土の5日間、平日は16時から18時30分まで、土日は13時30分~16時30分までという充実した練習時間が確保されている。
これだけの練習時間が確保できるのは学校を含む教育機関の中では非常に稀であり、あまり聞いたことがない。部員にとってはとても有難い環境であり、なんともうらやましい限りである。
指導陣は大塚豊氏、原田教諭、岩切教諭の三人態勢で布陣を組み万全の態勢で臨んでおり、部員は粟部長を筆頭に現在51名、高校の和太鼓部の部員数としてはかなり多いほうである。
このチームが特に大事にしていることは「人の心に届く演奏を・・」そして「間違えてもいいから思いっきり」をモットーに日々練習に励んでいるとのこと。
早速、日頃の練習内容を見学させてもらった。
今日の練習スケジュールが黒板にびっしりと書き込まれている。
先ずは礼に始まり、そしてすぐに基礎打ちが始まった。
基礎打ちにしっかり時間を取っている。
やはりみんなで行う基礎打ちこそが上達の道であり、心を一つにするチームワークの源でもあり、そしてしっかりリズムを合わせるための根本であり基本中の基本であることをこのチームはみんなが理解しているようではある。
しかし基礎打ちの目的・大切さ・意義そしてそのやり方などを各自がもう一度再確認すべき点が見受けられるので、もう一度みんなでよく考えて改善できるところがあれば修正していくと今よりもっともっと上達するに違いない。
~木谷の独り言~
私は、この和太鼓部、ここ数年、驚くほど急激な成長をしていることを感じていた。訪問してその謎がすぐに解けた。今年の3年生はすばらしい。いやきっとその数年前の先輩たちからであろう。とにかく現部長を中心に3年生がよくまとまっている。3年生みんなが部を引っ張って行っている。何と言ってもチームワークの素晴らしさ、3年生を中心に2年生、1年生のまとまりがとても強く感じられる。この部のまとまりこそがこのチームを急激に成長させた要因に違いない。
そしてパワフルで力強い情熱あふれるエネルギッシュな演奏がこのチームの魅力である。
ただ、今後心配なことが一つある。それは今の3年生が退いた後のことである。
わずか数年間と言う短い期間でこの力みなぎる素晴らしいチームが成長の芽を出した。まだまだ修正すべき点や解決すべき点は多々あるが、この芽を次に続く後輩たちがどう繋いでいくか、どう成長させていくか、ここが今後を左右する大きなキーポイントになるであろう。
今、「博多高等学校 和太鼓部」の伝統を未来へ末永く築き上げていくための大事な岐路に立っていることを部員全員が自覚し、そしてどうして繋いでいくべきか、みんなで考え、みんなで実行していく大事な時期である。
今後の博多高等学校 和太鼓部の成長と活躍を心より期待したい。
頑張れ!博多高等学校 和太鼓部!
~久しぶりに情熱あふれる若いエネルギーとパワーをもらった~