【活動報告】和太鼓の「音」を守り、プレイヤーを支える。太鼓原人様への「消音アドバイス」成功事例
こんにちは、西日本楽器和太鼓事業部の木谷慶一です。
私たちは日々、西日本地区及び九州各地の和太鼓チームを訪ねる「ぶらり訪問記」を通じて、多くの打ち手の皆様と交流させていただいています。
先日、第32回訪問記で伺った「太鼓原人」にて、和太鼓界が抱える「音量」という大きな課題に対し、一つの解決策を提案・実施することができました。


1. 現場で感じた「100デシベル」の衝撃と危機感
太鼓原人の練習にお邪魔した際、まず驚いたのがその圧倒的な音圧でした。 測定こそしませんでしたが、体感では100デシベル(ガード下の電車の音やプロレス会場と同等)を優に超える凄まじい響き。
和太鼓の力強い響きは魅力ですが、あまりに過度な大音量は、長期間浴び続けることで耳の健康(難聴のリスク)や、練習環境の悪化を招く懸念があります。「このままでは、大好きな太鼓を長く続けられなくなるのではないか……」という大げさではなく本当に危機感を覚えました。
2. 過去の取材から得た「知恵」を繋ぐ

そこで私が思い出したのが、以前(第25回)に訪問した「当仁太鼓」のケースです。
当仁太鼓も同じく音の問題に悩まれていましたが、「太鼓カバーをミュート(消音材)として活用する」という工夫で、見事に解決されていました。
「あの時の方法なら、太鼓原人の悩みも解決できるかもしれない!」 そう確信し、その場で当仁太鼓での成功例を具体的にお伝えし、アドバイスをさせていただきました。
【解決策のポイント】
太鼓カバーの活用: 演奏時にカバーをかける、あるいは内部に消音材を忍ばせることで、和太鼓特有の「鳴り」を活かしつつ、ピーク時の音圧を抑える。
3. 太鼓原人の劇的な変化と喜びの声
後日、再度太鼓原人の練習を見学にお伺いしたところ嬉しい報告をいただきました。

アドバイス通りに太鼓カバーを活用したところ、「騒音が劇的に収まり、耳への負担が軽くなった! これで安心して練習に打ち込める」と、大変喜んでいただけたのです。
和太鼓の響きを殺しすぎず、かつ身体に有害なレベルの音圧を抑える。
この絶妙なバランスが、当仁太鼓様の知恵によって実現したのです。
【当仁太鼓の皆様へ、感謝を込めて】
今回の解決策は、当仁太鼓が試行錯誤の中で生み出された貴重な知恵です。快くその手法を共有してくださった当仁太鼓の皆様に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。皆様の素晴らしいアイデアが、今、別のチームを救う大きな力となりました。ありがとうございました。
4. 西日本楽器の想い:全力全霊で「和太鼓の未来」を守る
今、多くのチームが音の問題や練習環境の確保に苦しんでいます。 私たちは、単に楽器を売るだけの業者ではありません。
- プレイヤーの皆様の健康を守ること
- 近隣環境と調和しながら活動を続けられること
- より良い音、より良い演奏環境を作ること
これらすべてに寄り添い、全力全霊でサポートするパートナーでありたいと考えています。
これこそが西日本楽器和太鼓事業部の使命です。
太鼓原人様での成功は、私たちにとっても「現場にこそ答えがある」と再認識する大切な経験となりました。
和太鼓チームの皆様へ
もし、音の問題や技術的な悩み、道具のメンテナンスなどでお困りのことがあれば、ぜひ私たちにご相談ください。西日本楽器は、皆様が最高のパフォーマンスを発揮できるよう、これからも現場に足を運び、皆様と一緒に答えを見つけていきます。
▼今回ご紹介した「ぶらり訪問記」はこちら
追伸:うれしい副産物
先日、訪問した時に明後日、外部での演奏依頼が来ているので今日の練習はリハを兼ねてカバーを外して練習してみたいとの相談があったため、カバーを外しての練習をOKしてみた。
ところが音がしっかり響いてくるため、みんなは自分の音を聞きながら確かめながら叩いているではないか。そして自分の音だけではなく別のパートを、サブメロディーをそしてベースラインをちゃんと聞きながらバランスをとって叩いている。
以前は、がむしゃらに自分のパートだけを、これでもか!これでもか!とばかりに必死で叩くだけだったのに。
~これこそアンサンブルの極意なり~
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