ぶらり訪問記 No.010

訪問先:
近畿大学附属福岡高等学校 和太鼓部

「鼓響」

高台に位置し緑豊かな広大な敷地内の近畿大学福岡キャンパス。
その一角にある附属福岡高等学校の和太鼓部「鼓響」(こきょう)を訪問した。

この和太鼓部は2009年発足。
当初は愛好会という形でスタートしいろいろな活動や実績が認められ近畿大学附属福岡高等学校正式公認和太鼓部に昇格、現在部活動として今年で13年目を迎えるとのこと。

現在部員は17名、文化祭や体育祭などの学校行事の盛り上げ隊として活躍できるまでに成長してきた。

部活練習は毎日2時間行われ行事などの前には土曜日も行っているとのこと。

練習会場は体育館の玄関ポーチで行われており外の練習会場の為、変な音の廻や残響音がないので音がすっきりして聴きとりやすい反面、ミスもすぐにわかってしまい、ごまかすことができない練習にはもってこいの場所である。
ただ冬はちょっと寒いかな?・・・

木谷の独り言

近々文化祭での演奏や県文連の大会がある為、今日は通しを兼ねた練習とのことで本番に着る衣装を纏い本番さながらの演奏を見学することができた。

通しの練習であってもやはりまずは基礎打にしっかりと時間をかけ体を温めながらみんなが気持ちを一つにし無心で和太鼓の世界へと入っていくような雰囲気が感じられた。

いよいよ基礎打ちが終わり衣装を着て本番に演奏する曲の通しが始まった。時間的にもちょうど夕日が沈みつつ、辺りがほんのりと暗くなってくる夕暮れ時で舞台演奏としては最高のシチュエーションであった。

和太鼓で奏でる音楽は音楽の3要素であるメロディー、ハーモニーの表現がなかなか難しく要素が乏しい。
そのため聴覚以外の視覚的要素がとても大事なものになってくる。

このチームが演奏する演目においては驚くほどの見せ場があった。
いや見せ場を持っている、知っている。音楽で大事なことは曲の濃淡、曲の強弱、曲のメリハリがとても大事であるがこのチームはそれをよく理解している。場の転換においても観客を飽きさせないような工夫、また観客の目をそらさないような細かいところまでの配慮がなされている。
このことがこのチームの持ち味であろう。

またこのチームのチームワークも素晴らしく3年生を中心に2年生、1年生のまとまりがとても強く感じられこのことがこのチームの素晴らしさをさらに引き出してくれているのかもしれない。

また高校生という若き力の集まりで血気盛んなため演奏中気持ちが高揚してくるとついつい走り出してしまう。
今どの太鼓が指揮者なのかをしっかり再確認しみんなが冷静にテンポキープができるようになるともっと素晴らしいものになるに違いない。

しかしこの気持ちの高揚感が若き力みなぎるこのチームの最大の長所なのかもしれない。

今後ますますの活躍とさらなる飛躍を期待したい。

ぶらり訪問記で紹介したチームについてのお問い合わせは
西日本楽器 和太鼓事業部の担当小林(090-3603-5647)まで



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