「民舞の会 結っ鼓」 – 第6回 たたけや踊れ結まつり

5月11日(日) 北九州市八幡西区の黒崎ひびしんホールにて開催された「民舞の会 結っ鼓」主催の“ 第6回たたけや踊れ結まつり ”の演奏会にご招待を頂き行ってまいりました。
黒崎ひびしんホールはJR黒崎駅の近くに位置し、すぐそばには長崎街道の一部である有名な「曲里の松並木」がそのまま残っており、歴史的にも、そして自然もいっぱい残された風光明媚の場所であり、とても環境に恵まれた素敵な施設です。


私的な事ですが、私は、この曲里で生まれ小学校2年生まで熊西小学校で過ごした想い出の故郷であり久しぶりの訪問に懐かしさも、ひとしおでした。


今回の演奏会は中ホールでの開催、観客もほぼ満席と言っていいほどの埋まり具合で大盛況の演奏会でした。

「民舞の会 結っ鼓」は1989年、八幡わらびの会として発足。その後、活動の中心を民舞・和太鼓に置くことで1991年に民舞の会「結っ鼓」に改名。日本各地に伝わる祭りや郷土芸能を基に民舞・和太鼓の文化や芸能の伝承・発展・普及に活動しておられメンバーは現在12名。
北九州を拠点に、昨年、創立35周年を迎え、35年という長きにわたり様々なイベントに出演、学校、保育所、施設などでのワークショップ、慰問、各地の太鼓サークルとの交流など、年間を通じ多彩な活動されておられる、とてもパワフルでユニークな和太鼓チームです。
また浜辺勝幸氏、浜辺裕子氏ご夫妻は「わらび座」のご出身であり福岡での民舞系の和太鼓チームの草分け的存在の方でもあります。
勝幸氏は、今や唯一の創立メンバーであり、現在この会の会長という立場で活動をされています。
また弊社の飯塚センター教室において和太鼓・篠笛教室の講師も務めて頂いております。
(飯塚センター和太鼓教室・篠笛教室のご案内)


このチームのモットーは日本古来から育まれてきた“結”の心を学び、社会に貢献していきたいという願いを常に心に抱きながら活動し、民間和太鼓チームとしては非常に長い歴史のあるチームであります。
今回の演奏会は1部と2部に分けて構成されており合計14曲を演奏されました。

楽曲の選曲においては日本各地の民謡・伝統芸能を中心に、唄や踊りを取り入れた誰にも、なじみやすく、そして楽しめる構成でした。
演奏においても絶妙の音のバランス、そして楽器の構成、笛あり、太鼓あり、唄あり、踊りありで、とても聞きやすく、心地よい、そして何よりも聞いて楽しくなる演奏会でした。
しかし私には以前から一つだけ少し気になる事がありました。それはチームのメンバーの年齢差がかなりあるので、この差をどのように補っていき、どのような構成で、どのようにまとめていくのかでしたが、いらぬ心配でした。
各地の民謡や昔から演奏されている民舞系の曲の演奏も、原曲の大事な部分はできるだけ崩さず、基々のテーマを大切に残しながら、なじみやすい現代風の感覚をアレンジ技法に取り入れ、更に若いメンバーの為に民舞系ばかりの曲にこだわらず、3曲ほど創作楽曲も組込み、若き奏者たちにとっても、また聴く側にとっても、とても細かい配慮が施された構成の演奏会でした。
さすが、「民舞の会 結っ鼓」である。
本日の演奏は楽しかった。素晴らしかった。あっという間の2時間でした。


心から拍手を送ります。 そして、結成36年目、誠におめでとうございます。
今後ますますのご活躍と貴チームのご発展を心よりお祈り申し上げます。
記事:木谷慶一